測量・点検業の電子契約 導入事例|事務所に戻らず契約、1件30分〜1時間が5〜15分に
測量・点検業の電子契約 導入事例。長野県でドローン測量・橋梁点検を行う個人事業主が、郵送のために事務所へ戻る手間をなくすまで。1件30分〜1時間が5〜15分に、締結は1〜2週間から1〜2営業日に。豪雨災害後の緊急点検で契約待ちになった実例も取材しました。
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長野県でドローンを使った測量や、橋梁・屋根などの点検業務を行う個人事業主の導入事例です(契約は通常月1〜3件、繁忙期4〜10件)。取引先には中堅・大企業が多く、毎回違う相手。紙と郵送のころは7工程・1件あたり30分〜1時間かかり、郵送の手続きのためだけに現場から事務所へ戻る必要がありました。豪雨災害後の緊急点検では、契約書の返送を待つあいだ現場に入れず、作業開始まで待機することになったといいます。ムスビサインの導入後は1件5〜15分、締結は1〜2営業日、実費は200円未満になりました。
本記事は、電子契約サービスの利用実態に関するアンケートへのご回答をもとに、ご本人の許諾を得て構成しています(2026年8月・掲載範囲は業種と地域まで)。数値はいずれもご本人の申告による概算です。
この記事の結論
- 紙をやめてムスビサインに切り替え、契約1件あたりの作業は30分〜1時間から5〜15分、締結は1〜2週間から1〜2営業日、実費は1,000〜2,000円から200円未満になった
- 現場仕事では、郵送の手続きのために事務所へ戻るという移動コストが発生する。電子契約ならこれがなくなる
- 豪雨災害後の緊急点検で契約書の返送待ちになり、現場に入る日程が数日後ろ倒しになった実例がある
- 見送っていた理由は「公共案件もあり紙契約が当たり前だと思っていた」こと
- 最大の不安は、官公庁や建設会社に正式な契約として認められるかと証拠能力
目次
- 事例の概要|長野県のドローン測量・点検業(個人事業主・月1〜3件)
- 紙のころ:7工程で1件30分〜1時間、そして事務所への往復
- 豪雨災害後の緊急点検で、契約書の返送を待つことになった
- 見送っていた理由と、いちばんの不安
- 電子契約にして変わったこと(30分〜1時間 → 5〜15分)
- 取引先の反応:中堅・大企業が相手でも問題は起きなかった
- 正直なところ:テンプレートをもっと細かく管理したい
- 向く事業者・向かない事業者
- 測量・点検業の電子契約でよくある質問
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1. 事例の概要|長野県のドローン測量・点検業(個人事業主・月1〜3件)
長野県で、ドローンを使った測量と、橋梁・屋根などの点検業務を行っている個人事業主の方です。業種の呼び方としては「ドローン測量・点検業」を挙げていただきました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事業内容 | 長野県でドローンを使った測量や、橋梁・屋根などの点検業務を行う個人事業 |
| 業種の呼び方 | ドローン測量・点検業 |
| 従業員数 | 1名(個人事業主) |
| 契約業務の担当 | 1名(ご本人がすべて対応) |
| 法務体制 | 社内の法務担当も顧問弁護士もなし |
| 所在地 | 長野県 |
| 主な契約書 | 業務委託契約、秘密保持契約(NDA)、請負契約 |
| 月間の契約件数 | 通常月1〜3件/繁忙期4〜10件 |
| 取引先の傾向 | 中堅・大企業が多い/毎回違う相手 |
| 導入前の方法 | 紙と郵送のみ |
| ムスビサインを知ったきっかけ | 知人・取引先の紹介 |
この方の条件で特徴的なのは、個人事業主でありながら取引先が中堅・大企業中心だという点です。測量や点検は、建設会社や官公庁からの発注で動くことが多く、発注側と受注側の規模差が大きくなります。しかも毎回違う相手です。
そしてもうひとつ、現場に出る仕事であること。この点が契約業務のかたちを大きく変えていました。
扱う契約類型の雛形は請負契約書テンプレートと秘密保持契約書(NDA)テンプレートに用意しています。
2. 紙のころ:7工程で1件30分〜1時間、そして事務所への往復

長野県でドローン測量・点検業を営むこの個人事業主が、紙と郵送で契約していたころに行っていた作業は7工程でした。
- 契約書の作成・印刷
- 社内の押印手続き・稟議
- 収入印紙の貼付
- 封入・宛名書き
- 郵便局やポストへ持参
- ファイリング・保管
- スキャンしてデータ化
かかっていた時間は1件あたり30分〜1時間、送付してから相手方の署名・押印が返ってくるまでは1〜2週間。実費は1件あたり1,000〜2,000円でした。請負契約は印紙税の課税文書にあたるため、実費が高くなりやすい類型です(内訳までは取材していません)。
ただし、この方のケースで見落とせないのは工程の内容そのものです。印刷・押印・封入・投函・ファイリングは、いずれも事務所でしかできない作業です。
現場に出る仕事では、ここに移動が乗ります。ご本人が向いている会社として挙げたのが、まさにこの点でした。
建設・測量・設備点検・保守などで現場へ行くことが多く郵送のために事務所へ戻る手間を減らしたい会社におすすめです。
契約の手続きのためだけに現場から事務所へ戻る。デスクワーク中心の事業では発生しないコストが、現場仕事では日常的に起きています。
3. 豪雨災害後の緊急点検で、契約書の返送を待つことになった

契約書のやりとりで困った出来事として、次の回答をいただきました。
豪雨災害後の緊急点検案件で契約書の返送が予定より遅れてしまい現場に入る日程が数日後ろ倒しになってしまいました。依頼主との調整にも時間がかかってしまったので作業開始まで待機することになりました。
豪雨災害後の緊急点検です。橋梁や屋根の被害状況を確認する仕事で、本来は最も急ぐ場面のはずです。
そこで起きたのが、契約書の返送待ちでした。現場に入る日程が数日後ろ倒しになり、依頼主との再調整にも時間がかかり、その間は待機。作業そのものではなく、契約手続きが業務のボトルネックになっているという構図です。
締結までの日数が1〜2週間かかっていた状況では、緊急案件ほど契約が追いつきません。契約書が返ってこないときの対処は契約書が返ってこないときの対処法にまとめています。
4. 見送っていた理由と、いちばんの不安
不便を感じながらも、この方が長く紙と郵送を続けていた理由は、次のとおりでした。
公共案件もあり紙契約が当たり前だと思っていたからです。
「当たり前だと思っていた」——実際に断られたわけではなく、業界の慣習としてそういうものだと受け止めていたということです。測量や点検は官公庁からの発注も多く、公共案件では紙の書類が前提という印象が強くなります。
申し込み前の不安として挙がったのは「裁判で証拠として使えるのか」「取引先に説明できるか」「データの安全性」の3つ。このうち最も大きかったのが次の点でした。
測量や点検は官公庁や建設会社との取引もあるので電子契約が正式な契約として認められるか不安でした。加えて万一トラブルになった際の証拠能力が一番気になっていました。
「正式な契約として認められるか」と「証拠能力」。発注側が官公庁や建設会社という条件では、この2つが最初に来るのは自然だと思います。
ムスビサインは立会人型(事業者署名型)の電子署名サービスで、電子署名法第3条に対応しています。締結時にPDF全体へAATL(Adobe Approved Trust List)証明書による電子署名と、総務大臣認定タイムスタンプを付与し、いつ・どの内容で締結されたかを証明できる形にします。
実際、この方がムスビサインを選んだ理由の2位に「法的な有効性(電子署名法・タイムスタンプ)」が入っています。1位は受け取る相手にアカウント登録が要らないこと、3位は操作がシンプルなことでした。
なお、建設工事の請負契約については建設業法に書面義務の定めがあり、電子化には所定の要件を満たす必要があります。この点は建設業の電子契約で整理しています。
5. 電子契約にして変わったこと(30分〜1時間 → 5〜15分)

長野県のこのドローン測量・点検業の方(個人事業主1名・通常月1〜3件)がムスビサインに申し込んでから、最初の1通を送信するまでにかかった時間は30分〜1時間でした。紙・郵送のころと比べた変化は次のとおりです。
| 指標 | 紙・郵送のころ | ムスビサイン導入後 |
|---|---|---|
| 契約書1件あたりの作業時間 | 30分〜1時間 | 5〜15分 |
| 送付から署名完了まで | 1〜2週間 | 1〜2営業日 |
| 1件あたりの実費 | 1,000〜2,000円 | 200円未満 |
※実費は収入印紙・郵送料・封筒・印刷代の合計で、サービス利用料は含みません。いずれもご本人の申告による概算です。実費が下がった主な理由は、電子契約には収入印紙が不要になり、郵送費もかからなくなるためです(電子契約に印紙税はかからない?)。
数字以上に効いているのが、事務所に戻る必要がなくなったことです。ムスビサインはアプリのインストールが不要で、スマートフォンのブラウザから契約書の送信も相手の署名も完結できます。現場からそのまま送れるため、印刷・押印・投函のための移動が発生しません。
締結までの日数も1〜2週間から1〜2営業日になりました。当日ではないのは、取引先に中堅・大企業が多く、先方の社内で確認や承認の時間が発生するためと考えられます。それでも郵送の往復にかかっていた日数は消えており、緊急案件で待機することは起きにくくなります。
6. 取引先の反応:中堅・大企業が相手でも問題は起きなかった
「官公庁や建設会社に正式な契約として認められるか」を最も心配していたこの方(長野県・ドローン測量・点検業・個人事業主1名)ですが、実際の取引先の反応は最初は戸惑いがあったが問題なかったというものでした。
取引先は中堅・大企業が中心で、しかも毎回違う相手です。個人事業主から大きな取引先に電子契約を持ちかけるという、力関係の面でも言い出しにくい条件でしたが、運用は止まりませんでした。
ムスビサインは、契約書を受け取る側にアカウント登録を求めません。届いたメールのリンクを開いて署名するだけで、アプリのインストールも会員登録も不要です。相手の会社に新しいツールを導入してもらう必要がないため、先方の情報システム部門や社内規程の審査を必要としにくい構成になっています。
7. 正直なところ:テンプレートをもっと細かく管理したい
ムスビサインで物足りない点をうかがったところ、次の回答をいただきました。
取引先ごとに契約書のテンプレートをもっと細かく分類したり管理できる機能があると嬉しいです。
毎回違う相手と契約し、しかも契約類型が業務委託・NDA・請負の3種類あるという条件です。取引先ごとに条件が変わるため、雛形を使い分けたいという要望だと思われます。ムスビサインのテンプレート機能はスタータープラン以上で利用でき、スターターは20件まで、ビジネスプランは無制限です。分類・管理の粒度については、現時点でご要望に届いていない部分があります。
使っていない機能についてはこう答えていただきました。
複数ユーザー管理機能は利用していません。一人で事業を行っているので権限管理が不要だからです。
個人事業主では、チーム共有や権限管理は出番がありません。ムスビサインでもこれらはビジネスプランの機能で、フリー・スタータープランには含めていません。
8. 向く事業者・向かない事業者
長野県のドローン測量・点検業の方(個人事業主1名・通常月1〜3件・取引先は中堅・大企業中心)の事例をもとに、ムスビサインが向く事業者と向かない事業者を整理します。
向かないと思われるケース(ご本人の回答)
紙での押印が必須になっている公共機関との契約が大半の会社では導入メリットは小さいと思います。
取引の大半が公共機関という条件では、発注側の運用に合わせざるを得ません。この場合、電子契約に切り替えられる契約が一部にとどまるため、効果が出にくくなります。
この回答に加えて、ムスビサインと噛み合いにくい条件を整理すると次のとおりです。
- 取引先の多くが、紙の原本での締結を社内規程や発注要領で必須としている
- 実印と印鑑証明書に相当する本人確認が必要な契約が中心(立会人型のムスビサインは適しません)
- 複数人での共有・上長承認フロー・契約書の7年保管を、フリー・スタータープランの料金内で賄いたい(いずれもビジネスプランの機能です)
向いていると思われるケース(ご本人の回答)
建設・測量・設備点検・保守などで現場へ行くことが多く郵送のために事務所へ戻る手間を減らしたい会社におすすめです。
この方の条件をそのまま推奨条件に落とすと、ムスビサインが向くのは次のようなケースです。
- 現場に出る仕事で、契約手続きのために事務所へ戻る移動が発生している
- 個人事業主・少人数で、契約の判断から送信までを1人で完結できる
- 月間の契約件数が1〜10件程度(フリープラン月3件/スタータープラン月50件の範囲)
- 取引先が毎回変わり、相手に新しいツールの導入やアカウント登録を求めたくない
- 請負契約など、収入印紙が必要な契約類型を扱っている
- 緊急性のある案件があり、契約締結の遅れが着手を止めている
そして、導入を迷っている同業の方への一言はこうでした。
契約のためだけに郵送や押印を待つ時間がかなり減ったので取引先が電子契約に対応できるなら一度試してみる価値は十分あると思います。
9. 測量・点検業の電子契約でよくある質問
Q1. 測量や点検の請負契約は電子契約で締結できますか?
A. できます。請負契約に一般的な書面義務はなく、電子データで締結しても契約は有効に成立します。ムスビサインは立会人型(事業者署名型)の電子署名サービスで、電子署名法第3条に対応しています。ただし建設工事の請負契約は建設業法に書面義務の定めがあり、電子化には所定の要件を満たす必要があります。詳しくは建設業向けの解説記事をご覧ください。
Q2. 官公庁との契約にも使えますか?
A. 発注者側の運用によります。公共案件では、電子入札や指定の電子契約システムを使う運用になっている場合があり、その場合は発注者の指定に従うことになります。本記事の事例の方も「紙での押印が必須になっている公共機関との契約が大半の会社では導入メリットは小さい」と答えています。一方で、建設会社や民間企業との取引が中心であれば問題なく使えます。
Q3. 現場からスマートフォンだけで契約書を送れますか?
A. 送れます。ムスビサインはアプリのインストールが不要で、スマートフォンのブラウザから契約書の送信も相手の署名も完結できます。画面の大きさに合わせてレイアウトが自動調整されます(入力欄を細かく配置する作業は、パソコンのほうが操作しやすい場合があります)。本記事の事例では、契約手続きのために現場から事務所へ戻る必要がなくなった点を効果として挙げています。
Q4. 請負契約の収入印紙は不要になりますか?
A. 不要になります。印紙税は紙の課税文書に課されるもので、電子データで締結した契約書には課税されません。本記事の事例では1件あたりの実費が1,000〜2,000円から200円未満に下がっています。
Q5. 取引先が中堅・大企業でも受け入れてもらえますか?
A. 本記事の事例では、取引先が中堅・大企業中心で、しかも毎回違う相手という条件でしたが、「最初は戸惑いがあったが問題なかった」という結果でした。ムスビサインは受け取る側にアカウント登録もアプリのインストールも求めないため、相手の会社に新しいツールを導入してもらう必要がありません。
Q6. 個人事業主でも使えますか?
A. 使えます。ムスビサインのフリープランは月3件まで無料で、初期費用もかかりません(無料枠の付与にはクレジットカードまたは電話番号のSMS認証の登録が必要です)。それ以上必要な場合はスタータープランが月額3,000円(税込)で月50件まで送信できます(料金ページ)。
Q7. 締結までどれくらいかかりますか?
A. 相手の確認・承認にかかる時間によります。本記事の事例では、紙のころ1〜2週間かかっていた締結が1〜2営業日になりました。当日にならないのは取引先に中堅・大企業が多く、先方の社内プロセスがあるためと考えられます。郵送の往復にかかっていた日数はなくなりますが、相手が署名するタイミングまでは短縮できません。
まとめ|現場仕事では、契約手続きに「移動」が乗る

今回の事例で見えたのは、現場に出る仕事に固有のコストです。
印刷・押印・封入・投函・ファイリングは、いずれも事務所でしかできません。現場から事務所へ戻る移動が、契約手続きのたびに発生する。デスクワーク中心の事業では意識されないコストです。
そしてもうひとつが、緊急案件との相性です。豪雨災害後の緊急点検で、契約書の返送待ちのために現場に入れず、作業開始まで待機することになった。急ぐ仕事ほど、契約手続きの遅れが直撃します。
電子契約に切り替えて、1件あたりの作業は30分〜1時間から5〜15分、締結は1〜2週間から1〜2営業日、実費は1,000〜2,000円から200円未満になりました。ムスビサインはスマートフォンのブラウザだけで送信から署名まで完結でき、受け取る相手のアカウント登録も不要です。月3件まで無料で試せます。
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